みなさんこんにちは。
先日、上司からこんな指摘を受けました。
「復命書は上に(都道府県に)提出するものだから、もっと詳しい内容を書きましょう。」
確かに、私の復命書にはいつも「1.講義(◯◯について)」くらいしか書かれていないので、そういった指摘があることは理解できます。
しかし、勤務校が変わったり、管理職が代わったりすると、求められるものが変わります。
結局のところ、その人のさじ加減だと感じます。
そこで、本当のところ何をどの程度かけばいいのか、調べてみました。
なぜ出張届・復命書が必要なの?
なぜ出張のたびに書類を書かないとダメなのか、ちゃんと知っていますか?
結論から言うと、これにはちゃんとした法的・制度的根拠があります。
公立学校の教職員は地方公務員なので、職務上の命令に従う義務が、地方公務員法第32条なんかで定められています。つまり、「出張に行ってこい!」って言われたら、それは職務命令なんですね。
この命令を受けるためには、事前に「出張届」とか「出張願」っていうのを提出して、許可を得る手続きが必要です。
自治体によって名前は色々あるけど、「出張伺」とか「出張依頼書」とか、そういうものです。
これが承認されて初めて、公務での出張が認められて、出張中は職務専念義務から解放されるということです。
それで、出張が終わったらどうしますか?
そう、職務命令に従った結果を報告する義務が発生します。公務員社会では、命令と対になる報告書として「復命書」の提出が慣例化されていますし、文科省管轄の学校現場でも各校や教育委員会の服務規程で明確に定められています。
例えば、茨城町の学校職員服務規程には「職員は,出張したときは,帰校後速やかに所定の出張復命書(様式第8号)を旅行命令者に提出しなければならない。ただし,軽易なものは口頭で復命することができる。」ってハッキリ書いてあります。新潟市でも、口頭復命の場合でも記録が必要です。
つまり、出張命令に対する復命(報告)は公務員の職務手続きとして制度化されているということです。これが、法律や各自治体の規則に根拠があります。
文科省は様式を決めてるの?全国統一とかあるの?
じゃあ、この書類って、文科省が全国統一の様式を決めてるの?って思いませんか?
結論から言うと、文部科学省自体が全国統一の「出張届」や「復命書」の様式を定めているわけではないです。
これらの書類の様式は、各都道府県や市町村の教育委員会の裁量で定められているので、自治体ごとに名称や書式が若干違います。
文科省は法律や通知で学校職員の服務全般について方向性を示しますが、具体的な出張関係書類の様式は、各教育委員会の内規で整備される建前です。
でも、各地の運用は似通ってます。
例えば、東京都教育委員会は、宿泊を伴う出張の復命手続きを文書で行うように定めてて、「出張復命書」の様式例を通知しています。
これは、出張期間や目的、場所、内容報告欄などを備えてて、出張命令書に対応した基本情報と成果の要旨を記入するようになっています。
中には、事前の「出張届」と事後の「復命書」を一体化した「出張命令簿兼復命書」みたいな様式を採用しとる自治体もあります。
これは、処理を簡素化する工夫です。文科省自身も、学校現場で出張時に行程表作成や事後の復命書提出が行われていることを前提としているので、現行の運用を是認しているということです。
復命書はどこまで具体的に書けばいいの?
そこで、本来の疑問「復命書に何を書けばいいの?」ですね。
ここにも、明確な全国統一の基準とか、文科省の細かい指針は存在しません。でも、公的な文書である以上、「曖昧な記述は避け、誰が読んでも内容が明確に伝わること」が基本中の基本です。
復命書は命令に基づく業務の経過・結果を報告する書類なので、命令書で指示された目的が達成されたか、一目でわかるように書く必要があります。
具体的には、研修や出張の復命書であれば、以下の項目をしっかり網羅して、事実関係と行動を正確に記載することが求められます。
- 研修(出張)の名称・目的
- 主催者や講師名
- 実施日時・場所
- 研修内容の概要
- 得られた知見や所見
単に「有意義だった」「今後に活かしたい」といった抽象的な感想だけでは不十分です。
それでは「で、結局何したん?」ってなるからです。 具体的なエピソードや学んだ内容、今後の実践計画など、踏み込んだ記述が求められます。
公務員の復命書は証拠書類としての性格も持あるので、訪問先の名称や会議・研修の正式名称、関係者の氏名、日付なんかの客観的事実に誤りがないよう、細心の注意を払って記入することも大切です。
もちろん、文科省や教育委員会が「具体性の程度」を数値で示してる例はありません。最終的には、校長や上司が納得できる内容かどうかが判断基準になります。
最近は教員の負担軽減の観点から、復命書の簡素化も議論されています。
兵庫県のある中学校では、エクセルで簡便に復命書を作成できる仕組みを導入したり、岩手県教育委員会と教職員組合の協議では、「一定の場合には復命書作成を省略可能とする」運用や、必要最低限の確認項目にとどめる方向性も示唆されています。
報告内容は簡潔さと具体性のバランスが重視されとるってことです。つまり、「読む相手にとって明確で役立つ情報になっているか」を念頭に置いて書くことが、公式・非公式問わず推奨されているということですね。
まとめ
結局、書き方自体にルールはありませんでした。
復命書を記入することで、研修の内容を振り返ったり、今後の活動を考えたりすることができる可能性があります。
しかしながら、「必要以上に丁寧に時間をかけて記入することは避けたい」という気持ちもはたらきます。
書き方自体にルールはないので、
- 自分が書きたいだけ書く
- 上司に指摘されたら改善する
くらいでもいいのかもしれません。


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