中3で英検3級以上52%ってホントか??

※この記事は、以前Noteに投稿していた内容です。

みなさんこんにちは。
最近、文部科学省から日本の英語教育に関する大事なニュースが飛び込んできました。

中学生の英語力が確実に上がっている!という嬉しい調査結果です。
日々、限られた時間の中でもよりよい授業や指導を工夫して実施している教員の成果でもあると思います。

中3で「英検3級以上」52% 上昇続く、英語力調査(共同通信) – Yahoo!ニュース  文部科学省は23日、全国の公立学校を対象にした2024年度英語教育実施状況調査の結果を公表した。中3で英検3級相当以上の news.yahoo.co.jp

しかし、私は「これ、本当の結果ですか?」と疑っています。
なぜなら、「英検3級以上」と書かれている部分については、調査では「英検3級”相当”以上」となっているからです。
実際に何を基準にして「3級相当」とするかは、明確なルールがありません。実際に、教員が「相当する力がある」と判断した生徒が24.5%となっています。
過去には、「少し基準が厳しいのではないですか?」と教育委員会から問われ、数値を見直したこともありました。

今日は、この調査の概要と、この調査について私が思うことをまとめます。

目次

文科省調査が示す日本の英語教育の今

最近発表された文部科学省の2024年度「英語教育実施状況調査」の結果、日本の英語教育が、前進していることが示されました。

中学3年生の英語力、ついに政府目標を達成

中学3年生で英検3級相当以上(CEFR A1レベル以上)の英語力を持つ生徒の割合が、前年度より2.4ポイント増えて52.4%に達しました。これは、令和5年度(2023年度)の調査で初めて50.0%に達したことに続く、着実な進歩です。

高校3年生も半数以上が目標達成

高校3年生では、英検準2級相当以上(CEFR A2レベル以上)の生徒が1.0ポイント増えて51.6%になりました。これも、調査開始以来初めの5割超えです。政府は2027年度までに中高ともに60%以上を目指す目標を掲げているので、この勢いでさらに上がることが期待されています。

授業で英語を使うのが当たり前になってきた

中学校の英語授業において、教員が「発話の半分以上を英語で行っている」学校の割合は68.4%にも達しています。これは、「英語の授業は英語で行うことを基本とする」っていう学習指導要領の方針が、現場にしっかり根付いてきている証拠です。

教師の英語力も着実に向上している

中学校で英語を教えてる教員のうち、文部科学省が目標とするCEFR B2レベル(英検準1級程度)以上の英語力を持つ人の割合は44.8%に上がりました。高校の先生は80.7%がこのレベルに達しています。教員の頑張りもあって、教育の質が上がっていることがわかります。

これらの成果は、平成25年度(2013年度)の調査開始当初から比較すると、生徒の英検3級相当以上の割合が約3割強(32.2%)から大きく伸びたことからも明らかです。

喜んでばかりもいられない!?見えてきた課題と今後の伸びしろ

良いニュースばっかりではありません。いくつか課題も浮き彫りになっています。

地域によって英語力に大きな差が!

生徒の英語力には地域差がとても大きいです。例えば、中学3年生の英検3級相当以上の達成率では、さいたま市が89.2%、福井県が79.8%、福岡市が65.9%と突出してる一方で、佐賀県が30.1%、愛知県が35.6%と、半分にも満たない自治体もあります。文部科学省も「こういう差があるのは望ましくない」と指摘していますし、全国どこでも質の高い英語教育が受けられるように、さらなる支援が必要です。

高校の授業、もっと英語でやろう!

中学校の英語授業では英語使用率が上がってるのに、高校ではまだ39.9%と、中学校に比べて英語で授業を行う実践が進んでいません。せっかく中学校で身につけた英語を、高校でさらに伸ばすには、高校の先生たちの指導法改善や研修の充実が課題です。

教員の英語力、さらなる高みへ!

中学校の英語教員については、まだ半数以上が目標水準(B2以上)に達してへん。より高度な英語力を持つ教員が増えれば、生徒が英検2級相当以上のB1レベルに到達する割合も増えるって分析もあるので、先生たちの英語力強化と人材確保はこれからも重要課題です。

私が思うこと

今回の調査結果をみて、私が思ったことは2つです。

この調査「本当か?」

この調査結果について、生徒の英語力については疑問を感じています。

なぜなら、過去に英検3級相当以上の生徒の人数を教育委員会に報告したところ「少し厳しいのではないですか?教育委員会としては50%以上を目標にしています。」と言われ、結果を提出し直すことがあったからです。

もちろん、そんなことばかり行われていることはなく、数値が高くても低くても、正直に報告しているところがほとんどだと思います。
しかし、明確な基準がない調査ですので、こういったことが起こっていることも事実です。

実際に、都道府県別のデータが表示され、「差があるのはよくない。」と指摘されている状況ですので、「少しでも良く見せたい」という心理が働くことは十分に予想されます。

教員も頑張っている

「教員の質の低下が…」といった指摘をされることもある状況ですが、英語力については向上がみられます。まだまだ目標には届いていませんが、忙しい中でも教員が自らの英語力を向上させるために努力している結果です。

授業において、教員が英語をたくさん話す場面を見せることは、生徒にモデルを示すことに繋がります。
まだまだ十分ではありません。私自身ももっと英語力を向上させ、さらによいモデルになれるといいなと思っています。

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この記事を書いた人

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